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七十七ビジネス情報に掲載されました「七十七ビジネス大賞 株式会社ケディカ」

2020年01月06日

七十七ビジネス情報 No.88に掲載されました。

 

●事業の概要

当社はめっき加工を主体とした総合表面処理メーカーであり、県内最大規模の工場を有し、宮城、岩手、フィリピンの3拠点において、国内外の自動車、半導体および電子部品メーカー等へ表面処理製品を供給している。今次、めっき加工などの表面処理で培った洗浄技術を応用し、東北大学病院等と共同で医療用器具向け洗浄剤を開発した。

 

●受賞の理由

「表面処理技術の開発を通じて、地域産業の振興と社会の発展に貢献する」という企業理念のもと、素材から超精密加工技術まで幅広いテクノロジーを駆使した当社の技術力は、県内外350社以上の企業の要求に対応するなど、「総合表面処理メーカー」として高い実績を挙げている。また国内外の大学、企業等の研究機関から要求される年間約300件もの試作、開発に応じるなど、当社技術開発力の高さにも定評がある。また、シアンフリー銅めっき液導入による環境への負荷を低減させるなど環境にも配慮している。
当社の事業拠点は、仙台市泉区に3工場、岩手県北上市に1工場、関連会社としてフィリピン共和国バタンガス州に「ケディカ・フィリピン」があり、各工場の営業内容は専門分野を分けているほか、海外生産拠点を有しており幅広いニーズに対応している。
研究開発部門においては、本業のめっき加工のみならず、新しい分野への展開も行っている。近年では、めっき加工などの表面処理で培った洗浄技術を応用し、東北大学病院等との共同研究開発により、医療器具向け洗浄剤「ケディクリーン(TZK/EX/MR)」を開発、専門商社を通じて全国販売を開始した。本製品は、タンパク質汚れと歯科セメントの同時除去を可能とし、予備洗浄およびブラッシングの工程不要、薬液コストの低減ができ、業務効率化やコスト削減に大きく貢献、2019年1月に「みやぎ優れMONO」に認定された。また同年には、商品開発への積極的な姿勢と、長年培われてきた当社の高い技術力、及び当社のこれまでの地域産業の発展や地域経済の活性化に対する貢献が評価され、「富県宮城グランプリ」も受賞するなど、今後も積極的な研究開発による成果が期待される企業である。
また、東日本大震災では関連会社と協力し、被災地への支援物資輸送や、炊き出しの実施、清潔環境確保のための抗菌ボール提供などに尽力した。