EMIDAS magazine掲載 ものをつくるめっき屋へ。夢への挑戦。
●表紙の人● 代表取締役 三浦 智成
1999年入社以降、北上工場、ケディカフィリピンと各拠点を渡り歩く。フィリピン工場は創業以来より課題とされていた顧客開拓に奔走。いつしか”立て直し人”としてだれもが認める業績を挙げ、2015年、代表取締役就任。
◆なんにでもめっきをつける。こだわりが具体化した工場。
ケディカは”やりません”を言わない。空気と水以外はめっきをつけるのがケディカ流だ。東北は、他のエリアと異なり同業他社が少なく、表面処理に困る企業が多い。相談に来たお客様が肩を落として帰ってゆく様子は見ていられなかった。そこでケディカは対応するめっき種類を広げに広げた。めっきの研究を行うラボスタッフものびのびと業務に励む。地域性が育てたチャレンジスピリットが素晴らしい工場を作った。
◆人をはぐくむ
2006年から、フィリピン研修生を毎年1人受け入れている。またその他に、フィリピン工場から1名を転勤扱いの正社員として本社工場に呼んでいる。2019年は、さらに2~3名増やす予定で、今後も段階的に増やしていく予定だ。また、地域貢献として子供たちへのめっき教室も行っている。葉っぱや石などといった身近なものにめっきをする楽しさが、毎年県内の小学校からの要請を呼ぶ。三浦氏は特に震災の影響の大きかった地域の小学校を優先して教室を開催している。子供達に夢を。楽しい驚きを。心の復興支援だ。工場見学に来る小学生達が残した手紙も微笑ましい。
◆ものをつくるめっき屋への夢
ケディカの商材に医療業界向けの洗浄液がある。「めっき屋は製造業と言いつつものを生み出していない。」三浦氏が心に秘めていた違和感が”ものをつくるめっき屋”への夢として昇華したのだ。容易ではない道のりではあるが、手応えがある。三浦氏の夢は果て無い。